䗪虫を求めて - ゴキブリ屋敷
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䗪虫を求めて

2018年9月27日。

いつか来なければならないと思っていた中華街にやってきました。
今回、国立科学博物館の『昆虫』展内の『Gの部屋』と足立区生物園さんで開催中のゴキブリ展を見るために実家のある東京に戻ってきました。中華街は子供の頃から何度か来たことがありますが、その時は武器屋にいったりなんか食べたりと普通の観光をしておりました。しかし今回は違います。目的はゴキブリです。

ゴキブリといっても生体を購入するわけではありません。漢方として使われる䗪虫(しゃちゅう)を購入するために足を運びました。
䗪虫とはサツマゴキブリOpisthoplatia orientalisやシナゴキブリEupolyphaga sinensis、またはPolyphaga plancyi(本草に記載なし)の♀全乾燥品のことで、駆瘀血薬となるほか、子供の腹痛、夜泣きに効くといったことが記されています。ただ、堕胎作用があるらしく妊婦には禁物だとか。ゴキブリの項だけのために買った『原色和漢薬図鑑(下)』にはそう記されていました。また、別の本ではトヨウゴキブリBlatta orientalisも使用されることがあるとされています。

なぜそんなものが欲しいのかというと、まぁゴキブリ好きとして一応持っておくべきかなとか、展示につかえるかなとかそう思った次第であります。盛口満先生の『わっ、ゴキブリだ!』や『くらべたしらべた ひみつのゴキブリ図鑑』には横浜の中華街で購入したというサツマゴキブリの乾燥品が描かれております(幼虫も描かれていたので成虫だけが漢方になるわけではなさそう)。なかなか売っているようなものではありませんが、中華街にはあるんだなーといつか買いに来てみたかったのです。

そんなわけで、なんとなく当たりをつけていた薬局へ。
薬局
中に入ると様々漢方が並んでおりました。しかし、䗪虫は見当たりません。面倒くさくなり、店員のおばちゃんに「ゴキブリの漢方ってありますか?」と聞くと、「え、ゴキブリ!?」との返事。
「いやー、そういうのは置いてないとおもいますよ」とまさかの答えでした。

中華街にはこのお店以外に薬局はないらしく、ここが一番可能性があると思っていたのに・・・・・・

「ちなみになんて名前ですか?」と聞かれ、「䗪虫です」と答えると「え!䗪虫ってゴキブリなの!?」と驚いた様子。どうやら䗪虫がゴキブリだと知らなかったようです。ゲンゴロウのなかまのことを䗪虫とすることもあるようですが、一般にはゲンゴロウのなかまは龍虱(りゅうしつ)というようです。
この反応はあるか!?と思いましたが、残念ながら以前は在庫として置いていたこともあるが、今はないということでした。水蛭(すいてつ)や斑蝥(はんみょう)はあるんだけどなぁ。

取り寄せることは可能(100g4000円)ということでしたが、そんなにホイホイ来れるわけでもないので今回は断念しました。
『わ、ゴキブリだ!』には「10gで300円」と記されていたので、あまりにも売れず値上がりしたのでしょうか。

その後他の店を周るも蛤蚧(ごうかい ヤモリの乾燥品)などはありましたが愛しの䗪虫は見つけられず。
結局腹が減りおいしい麻婆豆腐を食べて帰ることに。
中華
麻婆豆腐
チャーハン
エビチリ
さすが中華街。めちゃくちゃおいしかったです。

その後ネットで䗪虫を探すも、粉末だったりゲンゴロウのなかまと混ぜられていたりで乾燥しただけのものは見つからず。
この際だから自分で作ってみようかと思いはじめました。『原色和漢薬図鑑(下)』には䗪虫の作り方、採り方も載っており、どうやら茹でて日光で干すだけの模様。シナゴキブリ(ベトナムの奴は手に入りますが中国産がいいというこだわり)はなかなか手に入りませんが、サツマゴキブリならば僕の住んでいる静岡県にも移入してきており採集することができます。以前は八丈島産を飼育しておりましたが、ずさん管理で滅ぼしてしまいました。こういう時になって悔やまれます。

静岡に帰り、ちょうど飼育していた静岡県産のサツマゴキブリのケースを覗くとタイミングよく多数の子ゴキブリたちが生まれておりました。
成長した際には䗪虫の自作をしてみたいと思います。繁殖個体なら抵抗なく口にできますしね。









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